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日本各地それぞれのお盆 (西日本編)

2016年5月27日

お盆にはたくさんの行事があります。盆踊り、花火大会…。 今では夏祭りとして親しまれていますが、本来はお盆に帰ってきたご先祖様の霊を慰めて、あの世に見送るために行われていました。 お盆イラスト

時代とともに宗教的な意味合いが薄れてきましたが、その土地ならではの慣習や歴史とともに、今も地域で大切に受け継がれています。今回は西日本の主なお盆の行事についてご紹介します。

 

●京都 『五山の送り火』 8月16日(火)

京都の夏を代表する風物詩の一つが、五山の送り火です。 五山送り火

京都を囲む5つの山にそれぞれ「大文字」「左大文字」「船形」「鳥居形」「妙法」の形に火を灯します。夏の夜空にくっきり浮かび上がった送り火が、あの世に戻るご先祖様を明るく見送ります。この送り火の起源は平安時代初期、室町中期、江戸時代初期とさまざまな説があります。しかし、どれ一つとして明らかではなく、記録も残されていません。それはこの五山の送り火が宗教的な意味にとどまらず、地元の人々によって始められ、世代から世代へと受け継がれてきたためと考えられています。

「五山の送り火」京都市観光協会ホームページ

 

●大阪 和宗総本山四天王寺 『万灯供養』 8月9日(火)~16日(火)

『万灯ろうそく』と呼ばれるロウソクにご先祖様の名前を記入して、火を灯してお参りします。万灯とは、たくさんの灯火という意味。その数は一夜で約1万本にもなり、夕闇の中、伽藍を囲う無数のロウソクは幽玄で神秘的な光景を映し出します。 四天王寺万灯供養

ロウソクが灯ると、般若心経にあわせて僧侶が伽藍内を練り歩きます。どの宗派の方でも僧侶と一緒に歩いて参加することができます。日本最古の仏教寺院と言われる四天王寺で平安時代から続いている、由緒あるお盆の法要です。

和宗総本山四天王寺ホームページ

 

●広島 『ピースメッセージとうろう流し』 8月6日(土)

お盆といえば、「灯ろう流し」が有名ですね。灯ろうをお供え物と一緒に海や川に流して、ご先祖様をあの世にお送りする行事です。全国の中でも特に有名なものが、広島の「ピースメッセージとうろう流し」です。 ピース灯ろうながし

8月6日の平和記念日の夜、原爆ドームの前を流れる元安川にたくさんの灯ろうが浮かびます。戦没者の慰霊のために行われていましたが、現在では世界へ平和のメッセージを発信する役割も担っています。

とうろう流し実行委員会ホームページ

 

●熊本 『御船川精霊流し』 8月16日(火)

長崎県や熊本県の一部では、「精霊(しょうろう)流し」と呼ばれる独自の風習が伝わっています。灯ろう流しと似ていますが、精霊流しは初盆を迎えた故人の家族が、精霊船(しょうろうぶね)と呼ばれる手作りの船に故人の霊を乗せて、あの世へ送り出す伝統の行事です。 御船町精霊流し

熊本県の御船町で開催される「御船精霊流し」では、故人の名前を書いた「のぼり」や「提灯」で飾りつけられた精霊船が、家族の手によって爆竹や花火を打ち鳴らしながら御船川に浮かべられます。

御船町精霊流し2

川の水面には色とりどりの灯火が映し出され、とても幻想的。精霊船は静かに流れて、最終的には大きな炎に包まれます。爆竹や花火を使うなんて…と意外に思うかもしれませんが、盛大に弔うことが供養になると考えられているのです。

御船町観光ホームページ 

 

どの地域でも、ご先祖様に感謝の気持ちを伝える大切な行事として、これからも次世代に受け継がれていくことでしょう。

 

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