お知らせ

春慈しむ心~無財の七施

2018年3月14日

名古屋栄店


ここ、名古屋はうららかな春の光が心地よい季節になりました。
長く寒い冬の間、ただ静かに身をひそめ、今か今かと待ちわびた春。
春の声を体中で感じ、瑞々しい産声が聞こえてきます。

1803名古屋コラム梅1修正

春だ!
春が来たよ!
あちこちで春の訪れを喜んでいる姿に思わずこぼれる笑み。

1803名古屋コラム菜の花

春、嬉しいですね。

 

さて桃の節句も終わり、まもなく迎えるのがお彼岸。

 

お彼岸は春分の日をお中日とした前後三日間を指し、この時期にお墓参りをしたりご先祖様のご供養をしたりします。これはインドや他の仏教国ではあまり見られない行事で、日本では民俗信仰と深く結びついて仏教行事の中では一番盛んに行われているそうです。

 

六波羅蜜の修行の過程である「彼岸」と「此岸」という用語が仏教経典の文脈から転じ、日本の自然観と結びつき「あの世」と「この世」を示すようになったと言われています。

1803名古屋コラム梅2

さて、今回は少し視点を変えて国民の休日という意味でのお彼岸のお話です。

 

日本の暦上春分の日はお彼岸の時期に重なり、国民の祝日に関する法律によれば春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」日と定められています。ちなみに秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ。」日。元々は祝日でなく皇室が儀式を行う祭日であり、春季皇霊祭から続くもの。行事としてのお彼岸は仏教や神道といった多面的な要素を含んでいるのです。

 

「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」
生きとし生けるものに感謝していく尊い春分の日。
そんな日にちなんで、今回のお話しは『無財の七施』。
仏教にはお金がなくても物がなくても周りの人々に喜んで頂ける方法があります。それが『無財の七施』です。

 

1 眼施(げんせ)「やさしい眼差し」
相手を思いやる心で見つめると自然に優しい眼差しになります。お互いに打ち解けることができます。

 

2 和顔施(わがんせ)「にこやかな顔」
和やかな笑顔は周りを幸せな気持ちにさせます。笑う門には福来たるですね。

 

3 言辞施(ごんじせ)「思いやりのある言葉」
相手を思いやるやさしい言葉で接し、あいさつや感謝の言葉を素直に伝えることでお互いの理解が深まっていきます

 

4 身施(しんせ)「からだでできる奉仕」
重い荷物を持ってあげる、困っている人を助ける、身体をつかってできる奉仕です。

 

5 心施(しんせ)「いつくしみ深い心」
相手とともに喜び、悲しみや痛みはわかちあい、自分事として感じていくことで慈悲の心、思いやりの心が芽生えてきます。

 

6 床座施(しょうざせ)「席を譲る」
お年寄りや身体に障害を持っている方に席を譲ること。

 

7 房舎施(ぼうじゃせ)「あたたかいおもてなし」
人を家に泊めたり、休む場所を提供すること。あたたかくもてなし、喜んでお客様をお迎えできるようにします。雨の日に雨風をしのげる場所を与えることも房舎施です。

 

 

いつもより元気な声で「おはようございます。」
いつもより心をこめて「ありがとうございます。」
いつもより勇気をだして「お手伝いできることはありませんか?」

 

どれもほんのちょっとの心がけで出来そうです。

 

ほんのちょっとの積み重ね。
でもそのほんのちょっとが一番大切なのかもしれません。

 

今日もこつこつ、明日もこつこつ。
こつこつ、こつこつ。
こつこつ、こつこつ。

1803名古屋コラム梅3

元気に咲く春の花が私たちを和ませてくれるように、
どっしりと根を張り私たちを勇気づけてくれる木のように、
近くにいる人にちょっとだけやさしくなれたらいいなあ。
今年の春分はこんなふうに過ごしてみようと思います。

 

私という一人の人間がこの世に存在するということは、ここまでいのちを繋いで下さった沢山のご先祖様と、健やかなからだを育んでくれた多くの尊いいのちがあってこそ。

 

その土台の上に生かされていることに感謝して、生きていけたら素敵ですね。

 

***春のイベント情報***

久屋大通庭園フラリエ(クリスタル広場)

 

『つばき展』

期間 3月16日(金)~3月19日(日)

時間 10時~17時(最終日は15時)

 

『洋らんフェア2018in名古屋』

期間 3月23日(金)~3月25日(日)

時間 10時~17時(最終日は14時)

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