お知らせ

蝶を編む人~幻想的な風景を描く仏壇と仏具~

2018年4月4日

名古屋栄店

名古屋はやさしい風が吹き、日の光のあたたかさを感じる季節になりました。

 

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

ほんのりと春の気配が漂う今日この頃。
そんなみずみずしさに心惹かれる季節にオススメの本のご紹介です。

 

「森に囲まれた、しずかな美しい村のホテルに、おばあさんがやってきたのは、まだ寒いころでした。」

 

物語はこう始まります。
立原えりかさんの短編集『蝶を編む人』。

1804名古屋コラムアンティコ蝶を編む人

春が来て、あちこちで色鮮やかな花が咲きだすと決まって読みたくなる美しいメルヘン。小学生のとき国語の授業で出会った『蝶を編む人』。
立原えりかさんの美しく心あたたまる文章と藤城清治さんの幻想的な影絵の挿絵がなつかしく思い出されます。

 

*あらすじ*

長い灰色のスカートをはいたおばあさんは、とても大きなバスケットをひとつもってきて、森や野原、もっとむこうの高い山が見晴らせる上等の部屋にとまります。おばあさんはそこにとじこもったきり。
バスケットには、白や空色や、黄色やうすむらさきや、まるで生きているもののようにきれいな、なんともいえないかがやきをふくんだ糸が、たくさん入っていて、朝ははやくから夜ふけまで、わきめもふらず銀の編み針を動かしつづけます。それは花びらのようで、ふんわりと軽そうで、わずかの風にも、とんでいってしまいそう。

 

そして、太陽が、うっとりするほどあたたかくおだやかに光っている朝、おばあさんは、はじめて外に。大きなバスケットをさげて森をぬけていきました。

 

「とってもいい日だわ。出発させるのにふさわしい日だわ」

 

にこにこしながら、バスケットをひらいたとたんに、百とも千ともしれない蝶の群れがとびだします。花びらのようと思ったものは、みんな蝶になって、野原いちめんに、ひらひら、ひらひら、とびはじめたのです。
蝶の群れは、しばらくおばあさんのまわりをとんでから、遠くの世界へとびたっていくのです。

1804名古屋コラム蝶

つぎの日、おばあさんは、ホテルをひきはらいました。

 

「お帰りですか?」

きかれると、おばあさんは首をふりました。

 

 

「いいえ、わたしは、ずっと旅をしているのですよ。年がら年じゅうね」
「そうですか。こんどは、どちらへ?」
「北のほうへ・・・・・・」

 

そう答えると、大きな軽いバスケットをさげて、おばあさんはでていきました。

 

 

たった7ページほどの本当に短いお話しなのですが、そこに広がるあたたかい世界は大人になった今だからこそ美しく感じます。そんな美しい世界をこちらのお仏壇でコーディネートしてみました。

1804名古屋コラムアンティコ閉じ

1804名古屋コラムアンティコ開き

アンティコ

豊かな色彩で表現された幻想的な雰囲気は、藤城清治さんの影絵の世界のよう。

1804名古屋コラムアンティコ内部アップ

1804名古屋コラム位牌アップ

沈金で仕上げた輪島塗位牌「胡蝶の夢」「湖畔」は時の流れや生命の輝きを感じさせます。

 

立原えりかさんのメルヘンは、大人になって読み返すととっても心があたたかくなります。
忘れていた大切なものを気付かせてくれるやさしくて美しい言葉。
とても素朴でやさしい言葉には、魔法のちからが込められているかのよう。

 

大人になっても純粋な気持ちを忘れないでねと。

 

蝶がとんでいるのをみつけたら、おばあさんが編んだ蝶かもしれない・・・。
そんなふうに思ってみるのも素敵ですね。

 

心はいつも自由、どんなときも自由。
心の眼をひらけば、どんな世界も美しいのかもしれません。

 

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい。

 

***イベント情報***

『トナリノ マルシェ』

場所:名古屋市名城公園内「トナリノ」

日時:2018年4月8日(日)、4月22日(日)

時間:10:00~16:00

 

こだわり満載の専門ショップが30~40程出店されています。

有機野菜、オーガニックショップ、手芸や工芸品、リラクゼーションなど。

ロハスな生活にぴったりのマルシェです。

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