ナスとキュウリにおがらを刺して、牛と馬に見立てた精霊馬をつくります。おがらがない場合は、割りばしで代用してもよいです。あらかじめ爪楊枝で下穴をあけて、割りばしの先を尖らせておくと、突き刺しやすくてスムーズできます。
ナスもキュウリも、ヘタのほうが牛と馬の頭になります。ご先祖様の乗り物なので、13日に迎えるときは頭を精霊棚の内側に向けます。いかにも「ただいま、帰ったよ」という感じです。16日の送るときには、頭を外側にして「行ってきます」と、出ていくポーズになります。地域によっては、玄関の方角にするなど違いがあるようですが、ご先祖様が乗りやすいように心遣いを表しています。
最近は、キュウリを使ってバイクや車の形にしたり、オクラやゴーヤを仲間入りさせたり、オリジナルな精霊馬も作られているそうです。ちょっと夏休みの工作気分で、お子様と一緒に作ってみるのはいかがでしょうか。
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